プロフィール
学びの森パスカルさん
八幡町の学習塾です。

幼児・小・中・高の学習指導、社会人のための英会話教室の他、
通信制高校の学習支援センターもやっています。

「学び」をテーマに、色々と活動しています。

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原子
中学2年のこの時期、理科で原子・分子について学びます。

最初にドルトンが考えた原子が紹介されます。 

(1)原子は化学変化によって、それ以上に分解することができない。

(2)原子の種類によって、質量や大きさが決まっている。

(3)化学変化によって、原子がほかの種類の原子に変わったり、なくなったり、新しくできたりすることはない。

これが大原則です。

もちろん、核分裂や核融合の話まで入れれば、原子は他の原子に変わることはあるのですが、穏やかな化学変化という場では「原子は不滅」なのです。

これは一体どういうことか。

植物は空気中の二酸化炭素を吸収し、光合成を行い有機物を作ります。

その有機物は、植物の体を作りますが、一部は呼吸によって水や二酸化炭素に分解され、また空気中に放出されます。

また、植物が葉を落としたり、枯れたりすると、カビやキノコ、さらには細菌類がそれを分解し、有機物はまた二酸化炭素として空気中に放出されます。 

植物が食物連鎖によって、草食動物に食べられれば、一部はその動物の体を作り、一部は呼吸で分解されることになります。

そして動物が死んでしまうと、その遺骸は分解され、二酸化炭素として空気中に出ていきます。

つまり、不滅である炭素原子は、ある時は植物の体を作り、ある時は動物の体を構成し、 あるときは二酸化炭素として大気中をさまようのです。

ところで、産業革命以降、私たちは石油や石炭、天然ガスなどの化石燃料を燃やして大量のエネルギーを得ています。

その燃焼によって発生する二酸化炭素で地球温暖化などの問題が生じてきているのは皆さんもよくご存知だと思います。

化石燃料、それは今から何億年も前に地球上に存在した植物から作られた有機物です。

つまり、当時の空気中にあった炭素原子が化石燃料の中に閉じ込められているわけです。

それを燃焼することで、炭素原子は何億年ぶりに大気中に出て行くのです。
その炭素原子を植物が取り込み、光合成によって成長していきます。

今日の夕食で食べたお米、その中のデンプンに含まれた炭素原子、それは去年の夏、石油由来のガソリンの燃焼から排出された炭素かもしれません。

そして、その炭素原子が私たちの体を作っているかもしれないわけです。

体重50kgの人の体の中には、4.5×10^26個の炭素原子が含まれていると言われています。
4.5×10^26個とは、450000000000000000000000000個ということです。

その炭素原子一個一個に、輪廻のような変遷の歴史があるということになります。

これは考えてみるとすごいことですね。

今、私の手を作っている炭素原子の一粒は、もしかしたら何億年前の恐竜の体を作っていた炭素原子なのかもしれません。そう考えるとなんだかワクワクしてきます。

もちろん、今の私の口の中の細胞を作っている炭素原子が、ちょっと前までゴキブリの体を作っていたり、犬のウンチの中にあった炭素原子だったという可能性もあるのですけど。