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学びの森パスカルさん
八幡町の学習塾です。

幼児・小・中・高の学習指導、社会人のための英会話教室の他、
通信制高校の学習支援センターもやっています。

「学び」をテーマに、色々と活動しています。

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台風、パーン
台風4号がやってきましたね。各地の被害が最小であることを祈ります。

さて、台風を英語で言うと、typhoon(タイフーン)ですが、

よく似た発音ですね。

そのため、台風(たいふう)という言葉から、typhoonという単語が

出来たと誤解しておられる方が多いようです。

typhoonの語源については諸説あるようですが、

ギリシャ神話にこんな話があります。

久しぶりに郡上弁でお送りします。

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大神ゼウス、美の女神アフロディテ、月の女神セレーネ、酒の神

ディオニソスやらなんやら、神さまんたがナイル川の川岸に大勢集まって

大宴会をやったんやと。

こーいうときに、ごっつぉおや飲みもんと同んなじように欠かせんもんが、

芸達者な牧場の神パーンやった。


パーンってのは、おとっつぁんのヘルメス譲りで体が身軽でよ、

山々を走りからかいて、森の妖精んたをぼいからかすのが大好き

やったということや。

ほんで、えろーなってまうと木のかげで昼寝をしたんやと。

この昼寝をしとるパーンはぜーったいに起こいたらいかんそうやで。

パーンの寝起きの悪さは天下一品、どーえらい勢いで怒りずるもんで、

そらぁー往生こいたってことやった。


このパーンの姿ってのはよ、へーんなんやよ。

ヤギと人がくっついたような格好なんやで。

上半身は人間の形で、手もあるんやけど、頭には二本ツノが生えとるし、

毛でモコモコの足の先にはヒヅメがついとるんやで。おっかしいンなぁ。

オリンポスの神さまんたにもこの格好がうけたとみえて、

すべての神さまんたを楽しませたというんで、「パーン」という名前がついた

んやって。パーンというのはギリシャ語で「すべて、宇宙」って意味なんやと。


ほんで、その宴会にパーンもよばれて、葦笛なんかを吹きながら

大いに神さまんたを楽しませておったんや。

ところ-が、ほんとき、「グォーーー!」とどえらい声がして、竜巻を

起こす突風が吹き始めたんやと。

ほんで宴会は、さっぱ わやになってまったんや。

やってきたのは、ティフォーンという怪物やった。

龍の頭を持ち、体中にヘンビがからみついて、目から火を吹いたって

いうんやで、おっそがいわなぁ。

たぶん、会によばれなんだことを根にもったんやろうなぁ。


この突然の襲撃に、神さまんたは慌てないたのなんのって。

鳥になって空へ逃げる神さんや、土の中にもぐってまいなれる神さん・・・

もーどえらい混乱やった。


パーンもあせったあせった。びっくらこいて走りだいたのはええんやけど、

川のほうに走ってってまったもんで、結局川に飛び込んで水ん中に

身を隠いたんや。

こんときな、あんまり焦ったもんで、パーンは体の下半分だけを魚に

変身させるのがやっとやったんやと。

結局、パーンは変身しても上がヤギで下が魚やったって話なんや。

山羊座の星図を見ないたことあるかな?


こんなんやな。

この図で下半分が魚になっとるのはこういう理由やったんやな。


この話は、こんな言葉の語源になったってことやよ。

■パーン → パニック (Panic = 恐慌、ろうばい)

■ティフォーン → タイフーンTyphoon = 台風)


結局のところ、大きな嵐の意味でのtyphoonは、16世紀後半には

英語として使われとったそうや。

日本語の台風typhoonから中国語経由で、明治以降に使われる

ようになった言葉なんやと。

語源っておんもしろいンなぁ。

ペルセウスの冒険(8)
エチオピア王家物語(3)


ペルセウスの話もだんだん、あぐんできたんなぁ?(^^;)

まぁ、今回で終りやでたのむで。


アンドロメダを妻に迎えたペルセウスは、セリフォス島においてきてまったおっかさん、

ダナエがどうなっとるんかが、気がかりやった。

島へ帰ってみると、様子がすっかり変わってまっとったんや。

おっかさんはもちろん、あの親切な漁師のデクティスの行方もわからん。

「な~~んか、あったんやな」

ペルセウスがそう思って、島の人に聞いてみても、みんな人目を気にして

なーかなか本当のことを話いてくれんのや。

ほんでもなんとか聞きだいてみると、どうやらおっかさんがえらいことになっとるようやった。

おっかさんは、ポリディクティス王の求愛を拒んだために、ずーっと寺院に閉じ込められとったんや。

こりゃ、もーやることは決まっとるわな。


王のいる宮殿に行って、

「約束どーり、メデューサの首を持って帰ったぞぉー

 ほれ、見てみ~~~~!」

まーたまた、みんな石になってまったんやなぁ。


おい、ペルセウスさんよ、あんまりにもワンパターンやないかい?


ほんで、まんだ話は続くんよ。


こうやって、おっかさんのダナエとデクティスを救いだいたペルセウスは、

今度は、おっかさんのおとっつぁんのとこへ行くんや。


覚えておいでるかな? それはアルゴスの国王アクリシオスのことやで。

ペルセウスにとっては、じっさまにあたる人や。

ところが、行ってみると、アクリシオスは王位を失い、行方不明になってまっとった。

ほいて、こっから、とってつけたような話がおまけにつくんよ。

ある時、ラリッサという町で大スポーツ大会があって、ペルセウスが円盤投げに出るんや。

なー? 唐突やろ?

ほいたら、その投げた円盤が、見物人のとこに飛んでってまって、

一人のおじいに当たるんや。おじいは死んでまうんやけど、

なんてことや、その人こそが赤ちゃんのペルセウスとダナエを箱につめて

海に流いた国王アクリシオスその人やったんや。

こうして、「おまんのビーが産んだボーに、おまんは殺される」という予言が当たってまうんや。


長々、ペルセウスのお話をしてきたんやけど、あんましおもしろーなかったかもなー。


ほーやけど、今度から秋の夜空を眺めたときに、

ペルセウス座、ペガスス座、カシオペヤ座、ケフェウス座、クジラ座、アンドロメダ星雲・・・

前よりも興味を持って眺めてもらえたら、こんなうれしーことはないがな。

下の星図をクリックすると拡大されます。



2010年10月23日0時の北の空を中心とした星空です。

今夜は月や木星がきれいですね。


読んどくれて、おーきに。ありがとうございました。

また、別のお話でお会いしましょう。

ほんなら アバッ
ペルセウスの冒険(7)
エチアオピア王家物語(2)


アトラス王の国から、ペルセウスはペガススに乗って飛び立ったんや。

エチオピアの海岸にさしかかったとき、みょーなもんを目にするんや。

「なんなんや あれ?」って近づいてってみると、

なんや知らんが、人が海岸の絶壁に鎖で、縛られとるようなんや。

ずーっと近こー寄ってってみると なーんてことや! 

それはよ、わーかいべっぴんのオナゴやったんや!

ペルセウスはびっくりこいてまって

「おまん、どーしないたんやな。どして、きゃーなとこに縛られとるんやな」

恥ずかしいやらおそがいやら、震えながら答えたんは、この国のお姫さん、アンドロメダやった。


この国の王は、ケフェウスって人やった。ほんで奥さんはカシオペヤ

このカシオペアっちゅう人は、自分がべっぴんやってことが自慢やったんやな。

「海のニンフなんか ワシの美しさにかなうはずがないわい。 オホホホ」

これがニンフの耳に入ってまったもんでどえらいことになってまったんや。

海の神のポセイドンっちゅう神さんが、怒ってまったんやな。

その日からポセイドンに「行け!」って言われたお化けクジラが、エチオピアの

海岸に襲ってきたんや。

沖合いで どえらい悪かりずるもんで、おーっきな津波が襲ってくるんや。

このままではエチオピアは国中が波にのみこまれてまう・・・

ケフェウス王は、ただただ神に祈ってお許しを請うたんやけど

「これはな おぬしの妃カシオペヤのうぬぼれが招いた海神の怒りなんやぞ。

国を救いたいんなら、おまんの娘、アンドロメダをクジラの生け贄に差し出すしかないわい」

こんなお告げが。なんとも、むごいこっちゃの~

この話を聞いたペルセウスは、

「ほーかな、わかりました。ワシが姫を助けます。ほのかわり、姫と結婚させてもらうで!

 えーかな?」

かーなり強引に約束をとりつけ、ペガススに乗って、クジラめがけて飛んでったんや。

ペルセウスはアンドロメダの美しさに一目ぼれしたんやろうけども

ほやけど、いきなし結婚ってか? まーずいせきないやっちゃな~。

このクジラってやつがよ、星図で見てもどえらいお~そがいぞ~


クジラっていうより、海獣やね。英語ではシーモンスターって言うそうや。

このクジラ座の一番明るい星は、ミラっていうんやよ。

この星は変光星っていって、2等星と10等星の間を332日かけて

明るぅなったり暗ーなったりするんや。大きさは太陽の400倍もあるんやって。

ミラっていう車があるよね。星の名前は感じがえーもんで色んなとこに使われとる。

他には、カペラって車があったね。カペラはぎょしゃ座の一等星や。

トヨタやったか日産やったかが、創立50周年を祝うときに、天文学者に

「50光年離れたよく知られた星はないですか?」って聞いたそうや。

会社創立時にその星を出た光が、今、地球に届いとるんやで、なかなか

ロマンチックな話やわね。CMなんかに使いたかったんやろね。

ところが「50光年ですか。ちょーどカペラがそうですね」ってことになり、

「カペラですかぁ。残念ですが、それは他社の車なんで・・・」

とボツになったとゆー話を聞いたことがあるわい。


話をもどすと、ペルセウスはどんな堅いもんでも突き刺してまうというヘルメスから

もらった剣で、クジラの背中を刺しからかいたんや。

こうやってお化けクジラをやっつけたペルセウスとアンドロメダは結婚することになった。

その祝宴の最中、突然城の前庭が騒々しょうなった。

なんと、アンドロメダのいいなづけやったピネウスが、結婚を止めさせようと兵を連れて

やってきたんや。

「アンドロメダはワシが妻にするんや。この結婚式はすんぐ止めにしろ!」

「なーに言っとるんよ。おまんに花婿になる資格なんかないぞ。

姫の危機をどうすることもできんかったくせに」

なんてペルセウスが言い終わらんうちに、ピネウスが剣をふりあげて襲ってきたんや。

兵士んたもいっせいにお祝い客へ向っていく・・・

祝宴の広間が一瞬にして混戦の場へと、一変してまったんや。

この混乱を止めるには、もうメデューサの威力を借りるしかなかったんや。

「味方の人んた えーかな! 目ぇつぶっとっとくれよ!」

大声でしゃけると、袋からメデューサの首を取りだいて、とりまく敵たちに高々と掲げて見せたんや。

「ギャーー!」

こうしてピネウスをはじめ、他の兵士んたもみーーんなそのままの姿で石になってまったんや。

石になってまったピネウスから、杵と臼を作ってモチをついて食ったそうや。ピネウスだけに杵臼
(く、くるしー)


ここらへんのペルセウスの話は、なんだかなーって感じやよね。

知恵と才覚で何とかするっていうんでのーて、ペガススと剣とメデューサの首・・・

そんな道具があったら、誰でもできそうやもんなぁ。

まぁ、最初にメヂューサ退治に行った勇気と根気は認めるけどな。

ワシやったら、「面倒さ」って言っていかんかったと思う(^^;)

(今回は(いつも?)ダジャレの質が大変低くて失礼しました)

ペルセウスの冒険(6)
エチオピア王家物語(1)


さーて、ペルセウスがメデューサの首をとって、ペガススに乗って意気揚々と国へ帰りょうと

するときのことやった。長旅で疲れてまったペルセウスは、ちょーどそん時さしかかった

アトラス王の国に降り立ったんや。

この国にはやな、世にもめんずらしい、黄金の実がなる木があるんやって。

そこを、おそがい目をした龍がずーっと番しとるんやって。


「ワシはセリポス島のポリデクティス王の命令をうけて、

怪物メデューサの首をとってきた帰りなんやけんども。

ワシもペガススもな、どえらいくたびれてまったもんで、

この国でちーとの間、休ませておくれんかな」


こうやってペルセウスが申し出たんやに、アトラス王って人はよ、黄金の実を

盗まれるんないか、って思ってまって、ペルセウスを宮殿から追いだいてまったんよ。

ほして、はよーここを立ち去れとまで。


ペルセウスは、なんちゅう冷たい人やと怒ってまったんや。

「おまんにはよ、人としての心っちゅうもんがないんやな。

ほんなら、人間でおる必要がないってことや」

っていって、なんと袋からメデューサの首を王に見せてまったんや。


ほいたら、やっぱりすんぐに大男の王はおーきな岩山になってまったんや。

ヒゲと髪の毛は森と林の木々に、腕や肩、体は山の尾根に、その頭は雲に突き出る峰

になってまったたんやと。

アフリカ大陸の北部にアトラス山脈ってのがあるんやけど、

これが岩山になってまったアトラス王なんや。



この山脈は、モロッコでは標高は3000mを越え、ツブカル山は4167mもあるんやって。


思うんやけど、ペルセウスちょっとやりすぎでないかな?

メデューサの首を持っとるっちゅうだけで、いい気になりすぎのような気がするわい。


この話とは別に、アトラスは巨人族で神々にはむかった罰として天空を支えないかん

ようになり、あんまりそれが辛いもんで、ペルセウスに

「あんまりえーらいで、たのむで石にしとくれ」

って言って、石にしてもらったっていう話も有名やな。


石にさせられたんか、石にしてもらったんか、どっちなんよ!

こりゃ、本人に聞いてみんとな。

「アトラス王、あんた、ペルセウスに頼んで石にしてもらったっちゅう話も聞くが

そりゃーほっとかな?

そんで合っとるんかな?」


「アットラスかよ!」


あっ、やっぱり石にさせられたようです。

(う~む 無理やりやし)

ペルセウスの冒険(5)
怪物メデューサ退治(3)


ペルセウスは山を越え、河を渡ってゴルゴンの怪物姉妹の住んどる島へやってきたんや。

ようここまで、ここまでたどりつけたなぁ。
(書いとるワシも同じ思いやでー)


ゴルゴンが棲む洞窟の中はよ、さながら地獄のよーやった。

そっこら中に風化した石の像が転がっとる。兵士もあれば女、こどもの像もあった。

そのどれもがやな、恐怖に顔を歪ませたまんま固まっとったんや。

見てまったその瞬間に石になってまったんやな。おっそろしいぃんなー。

そんでもペルセウスは勇気をふりしぼって、洞窟の奥へと進んでいったんやぞ。


暗い洞窟の中で、ゴルゴンんたは眠っとるよーやった。

頭のへんびが、うようよと気味わるう うごめいとったんやって。

へんびには一匹一匹名前がついてとって、「花子」とか「タマ」とか・・・ 

そりゃ さきんぼちゃんやないか~い ルネッサーンス
(読者サービスです)

ペルセウスは、ゴルゴルんたをじかに見んよーに、アテナからもらった盾を鏡にして、

用心深こう観察したんよ。三人の姉妹のうち、二人は不死身やでなぁ、

狙いはメデューサだけなんやで。間違えたらえらいこっちゃ。

鏡で見るもんで左右が逆転しとるしな。

ほいたら、なんてことや、ペルセウスの手はアテナに導かれて、自然と

メデューサの首をはねてまったんや。

「ぎゃーーーーー」

そん時、どえらい血しぶきが飛んだんやが、それが岩を真っ赤に染めてまったんよ。

ほしたら、その岩が青白い光を出し始めたかと思うと、真っ二つに裂けたんや。

ほいで、その中から背中に翼が生えた白馬が飛び出いてきたんや。

ペガススの誕生やった。


この騒ぎで目を覚まいたあとの二人が、妹の無残な姿を見て、ひーっしに

ペルセウスの後を追うんやけど、見つかるわけがないがーな。

ペルセウスはアテナにもらった身を隠す帽子をかぶっとったんやでなぁー。


思うんやけど、身を隠せるってことは、メデューサからも見えんってことやんな。

そやけど、ペルセウスがメデューサを見ると石になってまうって恐れたってことは、

メデューサの眼力(意思)が相手を石に変えてまうんではのーて

メデューサに相手が見えとらんでも、メデューサで反射した光が相手の目に

入ってまうだけで石になってまうってことなんやな。

「メデューサに見られてまったら、石になる」んやのーて

「メデューサを見てまったら、石になる」んやなぁ。

神話も、うんまいことできとるわい。


ペルセウスは、メデューサの首を袋につめて、ペガススに乗って悠然と飛び立っていった。


この帰り道に、エチオピアを通りかかったときに、

アンドロメダ姫を危機から救うちゅー冒険が待っとるんやけんども、

この時のペルセウスは、まんだそのことを知らなんだんや。

(ワシもこれから書くもんで、よー知らんのやがな)

ペルセウスの冒険(4)
怪物メデューサ退治(2)


メデューサを退治に行くのに必要な特別な武器は、北のニンフたちが持っとるって、ことやった。

そのニンフの住みかを知っとるのはグライアイのお婆んたやって言うんで、ペルセウスは“たそがれの国”へ向ったんや。


うーす暗いとこに、お婆んたは灰色の鳥のように、くーなってござった。

このグライアイのお婆んたは、ティターン族のポルキュネスとケトの間に産まれた子たちで、

ゴルゴンんたの姉妹でもあったんや。エニュオ、パムブレド、ディノって名前で、産まれたときから老婆やったんやと。

(まー、どんなきれいな女の子でも、最後は老婆になってまうんやけどなぁ。「すべての道は老婆に通ず」って言うからなー)

ペルセウスは物陰に隠れて、しばらく見とったんやけど、おっかしなことに気がついたんや。

なんてことや、この人んたは、三人で一つずつしか目と歯がないんや。それを三人が奪い合いながら使っとるんや。

ははあ、どうやらこの目と歯を奪い取るのが手やな、ペルセウスはそう思って、そのチャンスを伺った。

一人のお婆が、額から目を口から歯をはずいて、次のお婆に手渡すときがそのチャンスやった。

「つぎはワシが目を使う番やで」

「腹へったわい はよう歯をよこしなれ」

「さっきつけたばっかやで、まーちーと待ちなれよ」

「はよーしとくれよ まーず ひと-つしか目と歯がないなんて 不便でかなわんなー」

「まったくやんな」

「はよう はよう」

「いせきないやっちゃなー わかったわい ほらこっちが目でこっちが歯やで

 間違えてつけたらだしかんぞ。『目には目を、歯には歯を』や」

って、目と歯を取り出した瞬間にペルセウスがそれを奪いとったんや。

おっかしいことには、三人は目と歯を奪われたことに、ちーとの間気がつかなんだんや。

みんな他のニ人のどっちかが使っとるって思ったんやなぁ、おっかしいんなー。

ペルセウスはここで初めて声を出いた。

「やーい、おまんらの目と歯はよ、今、ワシが持っとるんよ。」

「ちょー! か、かやいとくれ はよー」

「ひんどいこと しなれるなー」

「おまいた  たのむで はよーかやいとくれ」

「ほーやがこの目よ、キタロウのおとっつぁんみたいなもんやなぁ。

 わははは、どうや痛い目に合わせてやろか~ ツンツン

 それにしてもあんたら、お婆なんやけど美人ぞろいやなぁ おお 歯が浮いたわい。

 だしかんだしかん、遊んどる場合でないわい。ハメをはずいてまった。歯と目だけに。」

ペルセウスはこういうことを思いつくと、言わずにはおれん性格やった(そりゃパスケルあんたや)

「おいっ、北のニンフの住みかを言わんとさいが、この目と歯を返さんぞ~」

お婆んたは、そーりゃだしかんわいって、いっぺんに降参してまって、ニンフの住みかを教えてくれたんや。

こうやって、ペルセウスはニンフの国にたどりつけたんやな。


ニンフの国に行ってみると、ニンフたちはみーんな、おなかがおおきょーて、妊娠しておった。

こら! そら妊婦やがな。

すまんすまん。ニンフってのは、わこーてベッピンなオナゴの姿をした、精霊のことやな。

 精霊といえば、次のうち いそうでいないのはどれでしょう?

 (1)森の精 (2)木の精 (3)泉の精

あっ、答えは自分で考えてみとくれ。

どーも、横道にそれてまっていかんわい。


ほんでニンフたちはペルセウスを丁重にもてないてくれてな、

これからの冒険になくてはならん、三つの宝物を授けてくれたんや。

それは、どこへでも飛んでける翼のついたサンダル魔法の袋、かぶると姿が消える魔法の帽子やった。

さらには、ヘルメスからはどんなかたーいもんでも切れるっちゅーをもらい、

アテナからは鏡のよーに、よー磨かれた青銅の盾をもらったんや。

ここでどーしても「矛盾」って言葉を思いだいてまうなー。でもそーゆーこと ここでは考えない考えない・・・

この「鏡のよーに」ってとこ、大事やねぇ。

この間の古星図でも翼のついたサンダルや魔法の帽子、刀を持っとるなー




さて次回は、いよいよメデューサ退治最終回や。

でもその後の話のほうが長いんやけんどもな。

ペルセウスの冒険(3)
怪物メデューサ退治(1)


メデューサって人は、もともとは美しい少女やったんやんよ。

ほやけど、女神アテナの神殿で、海神ポセイドンと付き合ってまったもんで、

アテナの怒りをかってまって、醜い怪物にされてまったんやと。

メデューサには、ステンノーエウリュアレーという2人の姉さまがおって、

「そりゃあ あんまりでないかな。妹がかわえーわい」

って、アテナに抗議しないたんや。

ほしたら、姉さまんたまで、怪物に変えられてまったんよ。

三人をまとめてゴルゴン三姉妹というんやって。

女神アテナって、おっそがいんな~。


メデューサは、頭は龍のウロコで覆われ、髪の毛は猪のような牙のある蛇

銅の手と金の翼をもった怪物になってまった。

カラバッジョって人が描いたメデューサ


2人の姉さまんたは不死身やったんやけど、メデューサはそうではなかったんや。

ただ彼女は、自分を見たものを石に変えてしまうという魔力を持っとったもんで、

これまで、だーれも退治できんかったんやな。

生身の人間であるペルセウスがこの怪物をやっつけるには、

何か特別な武器がないと無理やわなぁ。


ほいたら、女神アテナがこんなことを教えてくれたんや。

どこにでも行きたいとこへ飛んでける翼のついたサンダル

中に入れるもので大きさが変わってまう魔法の袋

かぶると姿が消えてまう帽子

どえらい便利なこんなもんを、北のニンフたちが持っとるんやって。

メデューサ退治には、なんとしても手にいれたいものばっかりやった。


とは言うもんの、ペルセウスはニンフんたがどこに住んどるんか知らなんだ。

ほいて、このニンフの住みかをさぐるってのが、これまた大変なことやったんや。


“たそがれの国”っていう、かすかな陽射しとおぼろげな月明かりしか届かん国

ってのがあって、そこにグライアイっていうお婆んたがおるやけど、

そのお婆んたしか、ニンフの住みかを知らんっていうんやな。


そこへ行くには、オケアノスの川を渡り、キンメルの人んたが住んどる暗国の

縁を通っていかんならんのやと、それはそれは遠い道のりやった。

ペルセウス一人ではなかなかいけそうもないとこやったんやけど、

伝令の神さん、ヘルメスが助けてくれてなぁ、うんまいこと行くことができたんやで。

やっぱ、ゼウスの子どもやもんで、色んな神さんが応援してくれるんやなぁ。

(ほーやが、先はまんだまんだ長いわい。文を打つのも中々えらいこっちゃ)

(つづく)

ペルセウスの冒険(2)
ペルセウスの生い立ち~その2


アルゴスの王、アクリシオスは、予言通りにボーが産まれてまったもんで、

そりゃーびびりないた と思うよ。

その孫が自分を殺すんやってお告げがあったんやでなー 無理もないわなー。

ほんでもなー、自分の身を守るためとはいえ、さすがに娘と孫を殺すようなこと

なんか、できるわけがないがーな。

どーしようか考えぬいてやな、ダナエと赤んぼのペルセウスを木の箱に

閉じ込めて、海へ流いてまいないたんや。

辛かったと思うよ~。

きっと「この子らに運があれば、どこかの海岸に打ち上げられて、助かるやろも。

どーかワシと関わりのない国で生きてっとくれ。」

って祈りながら、箱を見送ったんやと思うな~。


ダナエは真っ暗な箱ん中で、神さまに祈りをささげながら、赤んぼを抱きしめて

気を失ってまったんや。

木箱は何日も何日も嵐や雨に遭いながら、とうとうセリポス島の海岸に

打ち上げられたんや。

そいてそこで、デクティスちゅう漁師に救い出されるんや。

よかったな~。

やっぱり父親が大神ゼウスやから、見守ってくれとったんかもしれんなぁ。


このデクティスって人はな、そりゃー親切な人やったんやぞ。

子どもがおらなんだこともあって、デクティス夫婦はペルセウスを

我が子のように、可愛がって育ててくれたんや。

こうやってペルセウスは立派なたくましー青年に育ってったんや。

夫婦のもと、ダナエとペルセウスは、幸せな日々を送っとったんやけど、

やっぱり、思わん災いが待っとった。


この島の王様は、ポリディクティスって人やったんやけど、

それはあのペルセウスを育ててくれた漁師ディクティスのお兄やったんよ。

ところーが、この人(じん)はよ、弟と性格がまーず違っとって、

何て言うんやろ、冷とーて、残酷な・・・そやな 冷酷な王やったんよ。

だんだんと綺麗になっていくダナエに、しーつこー結婚を迫ったんや。

「ボ ボ ボクは 君のことが好きなんダナェ 

「け けっこんしてくれても いいと思うんダナェ 

と、山下清のように迫ったかどうかは、知らんけど。

ダナエは、もちろんこの王のことがきーらいやったもんで、えー返事はしなんだんやな。

ほいたら、王は、ダナエが結婚をしぶるのは、息子のペルセウスが

邪魔をしとるもんでやって、思ってまったんやな。

ほんで、なんとかペルセウスを国外に追放できんもんかな、と考えたんや。


まず王は、自分が近いうちに結婚するってことを、国中におふれを出いて

おーげさに知らせたんよ。

国中の人んたが、みーんなお祝いを持って城に集まってきたんや。

ペルセウスも例外ではないんよ。

やってきたペルセウスに王は、こう言ったんやって。

「あーペルセウスか、おまんはワシにどんな贈り物をくれるつもりやな」

貧しかったペルセウスには、王にふさわしい贈り物など用意できるわけが

なかったんやけど、思わず、こう言ってまうんよ。

「王様、今日私は、王のいーちばんの望みのものを聞きにきたんやで。

なんでも言っとくれ。誰よりも喜ばれる贈り物を差し上げますで」

こんなことを言ってまったもんで、いかんわな。

王の思うツボやった。

「そーか。ワシはな、ゴルゴンの三姉妹の一人、

メデューサの首が欲しいわい」

メデューサってのは、見たものを石に変えてまうっていう、お~そがい怪物やった。

自分が石になってまうことを王様は望んどるんやってことが

わかっとったやけんども、ペルセウスには断れなんだんや。

「ほ、ほ、ほーかな。わ、わかりました。」って言ってまったんや。

えらいもんやな。ワシやったら、きっと、ちびっとるな


さー ここから、ペルセウスの冒険が始まるで~~~!

(つづく)

ペルセウスの冒険(1)
秋の星座物語(郡上弁編)を書いてみたいと思います。

何座の話から始めようか、迷ったのですが、

まずは、ペルセウス座から始めたいと思います。


ペルセウスの冒険(1)

2010年9月15日午後11時の東の空の星です。



画像をクリックして大きくしてご覧下さい。

Wの形のカシオペヤ座から続く、秋の銀河の中に、

「人」の字に並んだ星の集まりがあります。そこがペルセウス座です。

右手に長剣をふりかざし、左手に怪物ゴルゴン、メドゥサの首をつかんでいます。

1620年に書かれた古星図より



ちょっとオソガイんな~~


それではまず、ペルセウスの生い立ちから。


ペルセウスの生い立ち


アルゴスという国にアクリシオスという王様がござったんや。

王様にはダナエというビー(娘)がおったんやがな、

王はなんとかボー(男の子)が欲しいと思ってやな、

神さまにお伺いをたてたんやって。

ほいたらな、思いもかけんお告げを聞きなれることになってまったんや。

そのお告げってのはな。

ボーは授からんぞ。ほのかわり、ビーがボーを産むであろう

(注:わーかりにくいんな。標準語に訳すと

「息子は授からんが、(お前の)娘が、男の子を産む」ってことやな)

ただよ、おまんはその孫に殺されることになるんや

こーんなお告げを聞いてまって、王はびっくりこいてまって、

地下に部屋を作ってよ、そこにダナエを閉じ込めてまいないたんや。

こうやっときゃ、だーれもダナエに近づけんやろうって、思いないたんやなぁ。

ほーやけんども、こういう時に、あれやなー、ギリシャ神話ではよ、

いっつもあの人が出てくるんよ。 そそ ゼウスや。

どんだけ警戒しとっても、大神ゼウスにとったら、ちょろいもんやった。

なんとゼウスは、明かりとりのちーちゃい窓から、黄金の雨のしずくに

身を変えて部屋にしのびこんだんやって。

こうやってダナエはよー、ゼウスの子を産むことになってまったんや。

産まれた子は、やっぱり、ボーやった。

ボーにはペルセウスちゅう名前がつけられたんや。

(つづく)