エチアオピア王家物語(2)
アトラス王の国から、ペルセウスはペガススに乗って飛び立ったんや。
エチオピアの海岸にさしかかったとき、みょーなもんを目にするんや。
「なんなんや あれ?」って近づいてってみると、
なんや知らんが、人が海岸の絶壁に鎖で、縛られとるようなんや。
ずーっと近こー寄ってってみると なーんてことや!
それはよ、わーかいべっぴんのオナゴやったんや!
ペルセウスはびっくりこいてまって
「おまん、どーしないたんやな。どして、きゃーなとこに縛られとるんやな」
恥ずかしいやらおそがいやら、震えながら答えたんは、この国のお姫さん、アンドロメダやった。
この国の王は、ケフェウスって人やった。ほんで奥さんはカシオペヤ。
このカシオペアっちゅう人は、自分がべっぴんやってことが自慢やったんやな。
「海のニンフなんか ワシの美しさにかなうはずがないわい。 オホホホ」
これがニンフの耳に入ってまったもんでどえらいことになってまったんや。
海の神のポセイドンっちゅう神さんが、怒ってまったんやな。
その日からポセイドンに「行け!」って言われたお化けクジラが、エチオピアの
海岸に襲ってきたんや。
沖合いで どえらい悪かりずるもんで、おーっきな津波が襲ってくるんや。
このままではエチオピアは国中が波にのみこまれてまう・・・
ケフェウス王は、ただただ神に祈ってお許しを請うたんやけど
「これはな おぬしの妃カシオペヤのうぬぼれが招いた海神の怒りなんやぞ。
国を救いたいんなら、おまんの娘、アンドロメダをクジラの生け贄に差し出すしかないわい」
こんなお告げが。なんとも、むごいこっちゃの~
この話を聞いたペルセウスは、
「ほーかな、わかりました。ワシが姫を助けます。ほのかわり、姫と結婚させてもらうで!
えーかな?」
かーなり強引に約束をとりつけ、ペガススに乗って、クジラめがけて飛んでったんや。
ペルセウスはアンドロメダの美しさに一目ぼれしたんやろうけども
ほやけど、いきなし結婚ってか? まーずいせきないやっちゃな~。
このクジラってやつがよ、星図で見てもどえらいお~そがいぞ~
クジラっていうより、海獣やね。英語ではシーモンスターって言うそうや。
このクジラ座の一番明るい星は、ミラっていうんやよ。
この星は変光星っていって、2等星と10等星の間を332日かけて
明るぅなったり暗ーなったりするんや。大きさは太陽の400倍もあるんやって。
ミラっていう車があるよね。星の名前は感じがえーもんで色んなとこに使われとる。
他には、カペラって車があったね。カペラはぎょしゃ座の一等星や。
トヨタやったか日産やったかが、創立50周年を祝うときに、天文学者に
「50光年離れたよく知られた星はないですか?」って聞いたそうや。
会社創立時にその星を出た光が、今、地球に届いとるんやで、なかなか
ロマンチックな話やわね。CMなんかに使いたかったんやろね。
ところが「50光年ですか。ちょーどカペラがそうですね」ってことになり、
「カペラですかぁ。残念ですが、それは他社の車なんで・・・」
とボツになったとゆー話を聞いたことがあるわい。
話をもどすと、ペルセウスはどんな堅いもんでも突き刺してまうというヘルメスから
もらった剣で、クジラの背中を刺しからかいたんや。
こうやってお化けクジラをやっつけたペルセウスとアンドロメダは結婚することになった。
その祝宴の最中、突然城の前庭が騒々しょうなった。
なんと、アンドロメダのいいなづけやったピネウスが、結婚を止めさせようと兵を連れて
やってきたんや。
「アンドロメダはワシが妻にするんや。この結婚式はすんぐ止めにしろ!」
「なーに言っとるんよ。おまんに花婿になる資格なんかないぞ。
姫の危機をどうすることもできんかったくせに」
なんてペルセウスが言い終わらんうちに、ピネウスが剣をふりあげて襲ってきたんや。
兵士んたもいっせいにお祝い客へ向っていく・・・
祝宴の広間が一瞬にして混戦の場へと、一変してまったんや。
この混乱を止めるには、もうメデューサの威力を借りるしかなかったんや。
「味方の人んた えーかな! 目ぇつぶっとっとくれよ!」
大声でしゃけると、袋からメデューサの首を取りだいて、とりまく敵たちに高々と掲げて見せたんや。
「ギャーー!」
こうしてピネウスをはじめ、他の兵士んたもみーーんなそのままの姿で石になってまったんや。
石になってまったピネウスから、杵と臼を作ってモチをついて食ったそうや。ピネウスだけに杵臼
(く、くるしー)
ここらへんのペルセウスの話は、なんだかなーって感じやよね。
知恵と才覚で何とかするっていうんでのーて、ペガススと剣とメデューサの首・・・
そんな道具があったら、誰でもできそうやもんなぁ。
まぁ、最初にメヂューサ退治に行った勇気と根気は認めるけどな。
ワシやったら、「面倒さ」って言っていかんかったと思う(^^;)
(今回は(いつも?)ダジャレの質が大変低くて失礼しました)