広報課のやっさんです。(今回もやや固い内容になります・・・。)11/20(木)、 11/21(金)と島根県益田市で開催された、『野生動物対策技術研究会 第5回全国大会』に参加してきました。
(島根県、遠かったです・・・。)
テーマは、「鳥獣法改正に伴う人材育成のあり方と求められる専門技術者像」。
今回の全国大会では、鳥獣被害対策に関わる自治体などの担当者や捕獲に携わる関係者により、 ・『改正鳥獣保護法※』のねらい ・現場の課題 ・改正内容の実効性を高めるための今後の対応 ・捕獲技術に関わる情報提供と効果的な捕獲 ・各県で配置されつつある専門技術者の役割と配置の重要性
などに関して、説明や意見交換が行われました。※『改正鳥獣保護法』に関しての補足 今年に成立した、『鳥獣保護管理法』(正式名称:鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律の一部を改正する法律)を指します。 改正前の『鳥獣保護法』(正式名称:鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律)から、「管理」の視点がより強く示される形となっています。 もの凄くざっくり言ってしまえば、法改正前は「保護」の意味合いが強かったのに対し、改正後は、「保護」だけではなく、数の増えすぎた動物は狩猟者や業者が「管理」(減少)しよう、と言う考え方となります。今大会に参加させていただき、全国から鳥獣被害対策に関わる人達が集まったこの場においても、やはり、鳥獣被害対策に関して「人材不足」であるという事と、「専門技術者の育成が急務」という事が共通認識であるという事をあらためて実感しました。
↓現状の問題点として、鳥獣被害対策の担当の県職員が3年ごとに移動となってしまい、ノウハウが毎回リセットされてしまうという点があります。そのためにも鳥獣専門指導員を設置するという背景があるとの事です。

↓県レベル、地区町村レベルなど様々な場面において、専門家の人材育成、育成支援などの取り組みが必要となるんですね。

普段、シカやイノシシたちと体と頭を使って格闘している日々において、『猫の手も借りたい!』と感じているのは、猪鹿庁だけではないんですね。
また、猪鹿庁の得意な分野を更に伸ばしつつも、今後は技術やノウハウを広めていく活動も必要だと改めて感じました。